▼HO/16番ゲージ「Kawai製 C59修理」

さて、今回はKawai製のHO蒸気機関車の修理でございます。単なる台車の集電不良というわけではなさそうです。1つ1つ調べていく中でどうやらモーターそのものに問題がありそうです。

モーター内部で線が焼き切れています。修理のご依頼で当店が最も苦慮するのがモーター内部での断線です。難易度が高い修理です。

目視で断線個所をルーペを使って追っていきます。

ようやく断線ポイントを見つけてつなぎ合わせるわけですが、これがまた神経を使います。基本的にハンダ付できるチャンスは1回のみです。手早く作業しないと隣り合う配線がくっついてしまいます。

ようやくつなぎ終えて回転テストです。

ボディーを被して再度テストを行いましたが、何回転かして車輪がロックしました。どうやらシリンダー内でピストンがどこかに干渉しているようです。恐らく根本的な原因はここにあったようです。

1)走行中シリンダー内部でピストンがロック

2)動かないことから、パワーパックの電圧をさらに上げる

3)モーター内のコイルが焼き切れる

恐らくこんな所ではないかと思われます。


▼各部の調整作業

上記のシリンダー以外にも不安要素がいろいろ見つかりましたので、1つ1つ解決していきます。

お待たせいたしました、ようやく作業が完了いたしました。ご依頼ありがとうございました。

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