▼Nゲージ「EH500-901」ver1.0

屋根の設計です。EH500 900番台では屋根が特徴的です。

まずは3Dプリンターでテスト出力を行います。

正面と側面の立ち上がり具合を確認します。

試作から修正箇所を確認しデータに反映させたのち再度パーツの切り出しを行います。写真では確認しずらいですが、随所に修正が加えられています。また、手すりやドアノブなど正式な出力用として追加しました。

イメージ通りになるまで修正を繰り返します。Nスケールともなると0.1ミリ違うだけで見た目の印象が変わってしまいます。

▼正面の制作

もっとも重要な顔つきですが、ライトの傾き・大きさ・エッジなどを微妙に調整しながら徐々にイメージ通りになるまで修正を加えていきます。

▼続いて車体内面のパーツを作ります。ボディーの強度を増す効果と被せた時にぐらつきが出ないようにぴったり閉まるように寸法を調整します。

内側に貼り付けます。

ぐらつきもなくピッタリ収まりました。

側面のモールドは、レーザー出力を0.3%程度アップしてより強調させています。

さらに屋根面を前側に0.2mm程度出して上からの視点で窓上の輪郭がしっかりでるように修正しました。

さて、正面の顔はすでに数日時間を費やしております。特にNの場合は単純にスケールダウンすればよいわけでもなく、強調させる箇所は若干のアレンジが必要です。試作をいくつか作りながら現物合わせを繰り返します。

ようやくNスケールでの901らしい顔の仕上がりとなりました。特に重視したのが下の写真のアングルからの車体の見え方です。

奥1次側と手前2次側の設計が終わりました。細かな箇所の調整にやや時間がかかってしまいました。

屋根上機器の設計も終わり出力後に屋根機器を配置していきます。デカール・データにつきましても出来上がりました。ちなみに屋根上に載っている茶色いものは、屋根機器の試作の一部ですから気にしないでください。

塗装も終えて試作はここで終わり、いよいよ正式版の制作に入ります。試作を元に以下の変更点が加わります。

1)側面のルーバー形状が若干違っておりましたので修正しました。 ※側面アップの写真をS様よりご提供いただきました。

2)正面形状をよりシャープに見せるための変更を行いました。

3)台の形状を左右0.4mmずつ短く調整しました。

4)屋根上機器がより精密になりました。

▼制作開始

“▼Nゲージ「EH500-901」ver1.0” への4件の返信

  1. 堀部 勝也 より:

    試作車の作成は、大変面白みが有ります。
    何方が考えたのかはわかりませんが、とっても興味がわいてきます(^^)

    完成をされた際には、ぴょん太鉄道での走行模様が見られましたら幸いです。

    制作お疲れ様です。

    1. pyontetu より:

      そうですね。
      量産前の試作段階では様々な機器のテストや変更がなされたりと外観が異なる箇所が随所に見られます。
      EH500-901では屋根上機器が大きな特徴の一つにもなっています。
      順次制作過程はアップしていきますので、お時間のある時にでも覗いてみてください。

  2. 佐竹 恵人 より:

    はじめまして。最近、Nゲージの機関車で901号機に憧れてきたのですが、もし、ぴょん鉄さんにEH500-901のボディだけの製作依頼をしたらおいくらですか?

    1. pyontetu より:

      少々作業が立て込んでいることもございまして、お返事が遅くなり大変失礼いたしました。ご質問いただきました件につきましてご回答させていただきます。
      こちらの機関車につきましては、昨年ご依頼により1から制作したお品でございますが、現在制作のご依頼は承っておりません。
      ご期待にお応えできず申し訳ございません。

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