▼HO/16番「つぼみ堂模型 小型蒸気機関車 修理」

先日はご来店いただきありがとうございます。子供のころに買った大変思い出のある機関車ということで修理のご依頼をいただきました。

長いこと使われていなかったようで、色はすべて剥げてしまっていました。また全体的に錆が多く復活にはすべてにおいて手を入れる必要がありそうです。それでは早速作業に入ります。

変形した箇所をプライヤーを使って直していきます。

▼洗浄作業

▼塗装(プライマー+艶消し黒)

▼集電箇所の研ぎ出し

現状の車輪はこんな感じです。

磨き出し前(上)と磨いた後(下)

ロッドなども磨き出しました。

古い配線は交換します。

さて、問題のモーターですが、ブラシがコミュニ完全に強固に固着して手で回そうとしてもビクともしません。無理に回すと表面を痛めてしまうので慎重に作業を進めていかなくてはなりません。強浸透潤滑剤を少しずつ浸透させ左右にシャフトを回しながら徐々に剝がしていきます。ようやく剥がれたところで、ブラシとコミュの表面の汚れを徹底洗浄します。続いてシャフト受けに油差しを行い30分程度、低速でモーターを回させブラシを慣らします。ようやく回転も安定して無事にモーター復活!でございます

モーターが復活したところで、今度は車輪からの集電を1つ1つ確認しながら調整を行っていきます。

ボディーを被せます。マイクロネジは別途用意して取り付けました。

最後に走行テストを行い作業は無事完了でございます。長い時を経て再び蘇った蒸気機関車の復活運転をぜひお楽しみください。ご依頼ありがとうございました。

“▼HO/16番「つぼみ堂模型 小型蒸気機関車 修理」” への2件の返信

  1. yoshi より:

    お願いした者です。
    60年前の半完成キットで、私の小遣いで買える蒸気機関車は、これしかなかった。同じ頃、木とボール紙で、EF61を作った記憶があり、調べると、EF61は1961年に「あさかぜ」を引いていて、間違いなく、ちょうど60年前。その頃「子供の科学」に、毎月HOの車両の作り方が出ていて、夢中だった。永く走らせることもなく、飾ってあったが、だいぶ前にハンダが外れて、バラバラになっていた。NETでこちらのお店を発見、修復をお願いしました。
    私が夢中だった頃は、Nゲージなどなく、自作するのが当たり前。電源もトランス、セレン整流器などで作ったのが懐かしい。
    修復する様子が分かり、出来上がり期待したいと思います。予算はオーバーでも大丈夫です。

    1. pyontetu より:

      先ほど無事作業が完了いたしました。正直、モーターの復活は難しいかな?とも思いましたが、無事にお直し出来て良かったです。作業を進めていく中で、当時の職人さんが1つ1つ丁寧に組み立てる姿が脳裏に浮かんできました。思い出の貴重な機関車ですから、末永く大事にしてください。ご依頼ありがとうございました。

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