
今回のご依頼は、上記キットの組立およびクハ111系1000番台への改造となります。

まずは、すべて袋から出しておきます。

大きなパーツはあらかじめランナーから切り離しておきます。改造する個所ですが、まずは既存の正面タイフォン用の穴を埋めてから、新たに下側を加工して取り付ける形となります。また、右側面の窓を埋めから、新規に窓を作り直します。


車体をスキャンして、加工する個所のタイフォンや窓などの正確な位置関係を割り出します。
特にタイフォンの左右の位置確認は大変重要です。だいたいの感覚で穴開けしてしまうと、左右がアンバランスとなり見た目がおかしなものになってしまいます。この辺はしっかりと手順を踏んで左右共に正確な穴位置に加工を施す必要がございます。

穴あけ位置を示したテンプを車体に貼ります。

中心にポンチを打ってから、穴径を「0.5 -> 1.0 -> 1.5 -> 2.0」 と確認しながら徐々に広げます。




床下機器の固定・取付は完了です。

ガラスパーツも結構な部品点数です。

その他のパーツ類もランナーから切り離しておきます。

床下塗装前に念入りに洗浄します。


この状態で乾燥させます。

下周りはフラットブラックで塗装しました。

ご希望のカプラーのお取り付けには、加工を施す必要がございます。

カプラーのお取り付けが完了しました。


続いて台車のお取付けです。

台車を取付けるため中央にスペーサーを固定します。



まずは下周りは完成です。

ボディーを被せて具合を確認します。

問題はなさそうです。
ここからボディー改造を制作を再開します。

窓のテンプレートを作るため車体側面をスキャンして窓枠のデータを作成します。

レーザーでテンプレートを作ります。

このように車体に貼り付けて、これに沿って窓を切り抜いていきます。

電動工具を使って大枠を削り出してから、断面の仕上げは手作業で仕上げていきます。



ご要望いただいておりました新たな窓の加工が、ご覧の通り無事に完了いたしました。引き続き、もう1両につきましても同様の加工を施したのち、塗装作業へと移ってまいります。

正面のタイフォン穴を埋めます。

まずは、裏打ちを行なってから正面を光硬化パテで埋め、あとはペーパーヤスリで面出しを行います。
▼塗装作業

ボディー洗浄を念入りに行い、乾燥後にサーフェイサー(下地)をしっかりと吹き付けていきます。

基本色となるGMカラースプレー「黄かん色」を複数回に分けて塗り重ねて発色させていきます。理由はわかりませんが、かなり薄い感じがします。

そこで、GMカラービンタイプ(きかん色)を再度エアーブラシで吹き直すことで、ようやく本来の色合いに発色しました。

続いての工程として、3Dスキャンした車体のデータをベースに、正確な塗分けラインのマスキングデータを作成していきます。


塗装を4~5回に分けて吹きつけていきます。


続いて屋根の塗装です。しっかりと洗浄して乾かします。

サーフェイサーを吹き付けます。

サーフェイサーが乾いたら、ニュートラルグレーで塗装します。

そしてお次は、クーラーとベンチレーターの塗装です。

こちらも洗浄処理を行い換装させてから下塗りします。

細々したパーツも塗分けていきます。

屋根パーツ用の穴が小さめで、そのままでは部品が入らないため、ピンバイス(1.2/1.5mm)で再度穴あけ処理を行っておきます。

再加工を施したことで、無理なくパーツの取り付けができました。

他のパーツ類も塗装を終えたものから順次取り付けていきます。「う~ん」ようやく形になってきましたね。

細かなパーツを切り出してから、別途塗装を行い車体に組込んでいきます。

続いて、ガラスパーツの取付です。先に枠をグレーに塗装してから実際にガラスパーツを取付けてみました。床下を取付けてわかったことですが、このまま組み立ててしまうと開閉時にかなり開けにくくなることが判明いたしました。

そこで、分解時のメンテナンス性も考慮し、個別のガラスパーツに加工を施した構造へと変更いたしました。実際に床下とのはまり具合などの確認と調整により、この作業だけでも2時間を要しました。

加工し終えたそれぞれのガラスパーツを組み込んでいきます。

続いて、ライト点灯化のための集電用のターミナルを上記の位置に配置しておきます。

前後それぞれの車輪から直接配線して、事前に制作したターミナルに接続します。

次に実際に点灯化させるためのユニットを制作して組み込むわけですが、その前に事前に車体前面にいくつかの加工を施しておきます。
ボディー裏面を黒で塗装して遮光します。



テールライトのプリズムは先端をカットしたあと、光硬化樹脂を塗布して紫外線で硬化させて裏から固定します。ヘッドライトはピンバイスで径を広げてからレンズを埋め込みます。

事前に制作しておいた光源部品を車体に取付けます。
