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今回は、トラクションタイヤ交換と動力不調(動かない)とのことでご依頼をいただきました。
まずは、トラクションタイヤの交換からです。実際に切れてしまったのは1つですが、もう一方も既に白く変色し劣化していますので、左右ともに交換します。
スポークにマイナスドライバーを入れて軽く持ち上げます。ここで注意しなくてはならないのは、均等に持ち上げる点です。1点だけで持ち上げてもなかなか外れません。
はい、外れました。
次にトラクションタイヤをはめるわけですが、ここにもちょっとしたコツが必要です。上記のように1点を固定してピンセットで引っ張ります。タイヤが動輪の径よりかなり小さいと失敗しますので、成功すまで何度もチャレンジします。
ロッドの角度を調整していきます。適正な角度で固定しないと車輪が回らなくなります。
ロッドの位置を調整して、上から圧をかけてはめ込みます。ようやく片側終了です。トラクションタイヤ1つ交換するのもこの手の車両は大変です。もう片側も同じように作業します。
続いてモーターが動いたり止まったりする原因を調べます。1つ1つ集電箇所に電圧をかけて問題個所を特定します。
どうやら機関車側に問題があるようです。
機関車中央の金属部分に問題がありました。ここに対策を講じておきます。
最後に車輪をすべて磨き出しておきます。
正常に走行可能となりました。作業完了です。
依頼主です。
電車やEL・DLは自力で交換はできますが、蒸気機関車は自信がありませんでした。
流石です。
ありがとうございます。
この度はご依頼いただきまして、ありがとうございました。
蒸気機関車のトラクションタイヤの交換では、基本的にロッドを一度外す必要が生じます。
機関車によってロッドの外し方が異なりますことから、今回の機関車では組み戻す際に再度、左右の角度を適正な位置に調整する必要がございます。
また何かございましたら、お気軽にご相談ください。
ぴょん鉄