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過去にも何度か修理のご依頼のございました「KATO旧製品ロマンスカー(ドローバー)」の折れによる修理でございます。
既に発売から20年を超えている製品ということもありまして、経年により折れやすくなっています。
このように折れてしまっています。折れたパーツが残っていれば接着剤でくっつければ良いのでは?と思われるかもしれませんが、場所によります。また、接着面がある程度確保できないと接着自体難しく、毎回負荷のかかる箇所ではまた折れます。
他の箇所も問題なく見えても既にプラがもろく折れやすい状態となっていると思われます。
この車体の修復の難しいところは、上記のように車体同士が密着している点です。多少スペースに余裕があれば差込パーツなどを制作してはめ込むこともできますが、そのようなスペースはありません。また、上下の隙間もほとんどありませんので、板状の補強材を入れることもできません。
そこで、今回の修理ではドローバーを根元からカットしてドローバー自体を新規に制作します。
まずは、ドローバーをスキャンしてPCに取り込みます。ここから寸法を出していきます。
車体に合うようにデータを制作して3Dプリンターで出力します。
イスとの間に1.5mm程度の隙間をあける必要があります。
床板を上記のように若干カットしてドローバーが入るようにします。
「ABS LIKEレジン」を使用しておりますので、連結部などのパーツ制作には適した素材と言えます。
無事に作業完了でございます。
いつもお世話になっております。
有難うございました!
いつもご利用ありがとうございます。
また何かございましたら、お気軽にご相談ください。
ぴょん鉄