▼HO/16番ゲージ「カツミ EF65 1000番台 スーパーレストア」

S様、いつもご依頼ありがとうございます。本日は、いろいろ楽しいお話ができて、こちらとしても大変有意義なお時間を過ごすことが出来ました。さて、40年以上前に初めてHOゲージを始められた頃に購入された記念すべき1台目ということで思い入れある車両のレストアですね。はい、お任せください。現物を拝見させていただきましたが、かなりお直しする必要がございますが、きれいに復活させてみせます。

塗装はご自身で剥離させたということですね。それからだいぶ年数が経っていると思いますので、表面に錆なども見られますことから、まずはすべて分解して1つ1つ見ていきます。

作業前準備中・・・2025/11月中旬頃から着工予定です。

▼HO/16番ゲージ「PLUM 115系 キット組立(改)2両」

今回のご依頼は、上記キットの組立およびクハ111系1000番台への改造となります。

まずは、すべて袋から出しておきます。

大きなパーツはあらかじめランナーから切り離しておきます。改造する個所ですが、まずは既存の正面タイフォン用の穴を埋めてから、新たに下側を加工して取り付ける形となります。また、右側面の窓を埋めから、新規に窓を作り直します。


車体をスキャンして、加工する個所のタイフォンや窓などの正確な位置関係を割り出します。

特にタイフォンの左右の位置確認は大変重要です。だいたいの感覚で穴開けしてしまうと、左右がアンバランスとなり見た目がおかしなものになってしまいます。この辺はしっかりと手順を踏んで左右共に正確な穴位置に加工を施す必要がございます。

穴あけ位置を示したテンプを車体に貼ります。

中心にポンチを打ってから、穴径を「0.5 -> 1.0 -> 1.5 -> 2.0」 と確認しながら徐々に広げます。

▼Nゲージ「路面電車パンタ破損修理+ウレタンケース制作」

今回のご依頼では、「函館市電8000形」のパンタ破損修理とこちらの車体を収納するウレタンケースのご依頼でございます。

こちらのパンタは元々非常に壊れやすいパンタでしたので、アームのを強化してがっちり固定できるようにお直しさせていただきます。

アームの部分は3mmほど伸ばしたものをレーザー加工機でパーツを作り組み込みます。固定には一般的な接着剤ではなく、高強度UV硬化樹脂を使用します。

今回のケースのように結合面が非常に小さい場合では、この方法は有効と言えます。

パンタ固定後に、横から指でつついたりしながら、しっかりと強度が確保されていることを確認します。確認ができた段階で「ニュートラル・グレー」で着色を行い修復作業は完了いたしました。


ご依頼者様のご希望により、「クリアケースにぴったり収まるようにしてもらいたい」とのご希望です。

ケースにぴったりと収まるようにデータ設計を行い、レーザーカットを行い、出来上がったカットウレタンを洗剤で洗ってから換装させます。

設計通りかを確認します。良さそうです。あとは、下敷きウレタンをカットして配置いたします。

作業完了でございます。

▼Nゲージ「ボナ製 マニ30 2012 金属キット組立」


▼ご依頼の作業内容全般

  • キット組立+塗装「国鉄時代マニ32 2012」※時代設定によるパーツ選択あり
  • 車番インレタ ※マニ30 2011指定
  • 室内灯の組込み(白色)
  • テールライト両側(2か所)
  • 台車の取付 ※台車選択はおまかせ
  • ボディーマウント化 ※ジャンパ栓・ブレーキホース管取付
  • カプラー ※KDカプラー取付(両側)

▼作業開始

それぞれのパーツをランナーから切り離します。

タガネを使い金属パーツを切り離します。

まずは、真鍮キット側のパーツを切り離しました。


通常のプラキットと違って、金属キットの説明書は意外とわかりにくいことが多く、内容を理解するだけでも結構な時間を要することが少なくありません。実際に作業に入ってみると、加工を施さないとならない個所が意外と多く、思いのほかお時間のかかる作業とないそうです。

床下パーツのバリ取りを行います。

登場時仕様となりますので、パーツに加工を行います。

切断面をかなヤスリで平らに慣らします。

切ったり削ったりしながら床下機器を構成していきます。

床下機器の加工と配置固定を終えて、お次は車体本体に入ります。

個別の穴あけをピンバイスで行います。

まずは屋根の突起をすべて削り平らにしておきます。次に屋根上に配置する部品用のテンプレートも別途作しないとなりません。

パソコンで原寸サイズの配置用のテンプレートを作り屋根に貼ります。

ベンチレーターやアンテナなどの目安位置と穴開けを行います。

ベンチレーター用の穴を1.4mmまで広げ土台も配置します。

このキットは、スクラッチに近い感覚組んでいく感じです。屋根はそのままでは収まらないので、加工を施してからパテを盛ってさらに削り出して継ぎ目を消していきます。

ようやく車体が形になってきました。ここから事前に穴あけした個所に正面・側面にフックや手すりなどの細かな部品を1つ1つ取り付けと固定する作業ですが、位置固定用の突起も何も付いていないため、個別に0.2mmのスペーサーを挟んでは固定するといった作業が必要となりますので、本当に大変です。この作業だけでほぼ丸1日かかる作業となってしまいました。


すべての部品が取り付けが終わったところで、車体を#1000で研ぎ出していきます。

床下に配線を通す穴あけを行います。

側面をカッターで削っておきます。

ボディーと床をはめてみて確認します。前後の大きな空間ができるので、ここも延長して新規に制作して作らなくてはなりません。あまりにも時間のかかるキットであるため、一旦保留します。


▼塗装作業


▼カプラーポケットの制作

出来上がったモデリングデータを3Dプリント出力して塗装を行ってから車体に組込みます。


▼テールライトおよび室内灯制作

作業完了でございます。

▼Nゲージ「TOMIX 小田急7000系ロマンスカ Mメンテ+ライト加工」

またずいぶんと懐かしい車両ですね。私が小学生くらいの頃に発売された製品ですね。大事に扱われてきたようで、外観は大変きれいな状態が維持されています。

今回の作業では、モーター車のオーバーホールとライト加工となります。確かこの時代のヘッドライトは緑点灯だっと記憶しています。

当時としては、珍しいLEDを採用していた車両です。構造上、ヘッドライトとマークが一体化したものですから、ヘッドライトとマークを個別に点灯ができない構造となっております。もちろん、ユニットを1から作り直すことも可能ですが、今回は発光色のみ変更ですから、そこまでの改造は行いません。

さっそく、基盤に加工を施して左右に1つずつチップLEDを配置しました。

白色点灯希望と言うことで、既存の緑LEDから白色チップLEDに置き換えました。

撮影の関係で光量を落としております。やや青っぽく見えますが、白色で明るく点灯しております。大変古い製品の構造ということもありまして、ヘッドとマークの仕切りがないことから全体が光った状態となるのはやもえないかもしれません。

▼HO/16番ゲージ「EF65-505 メタルインレタ貼り」

車番組み合わせインレタとなりますので、1か所貼るのに4つの工程が必要となります。

マスキングテープを貼ってから、インレタを転写していきます。適当に貼ってしまうと、文字が曲がったり適正な位置に貼ることができませんので、目安となるように貼ります。

側面の転写は完了です。お次は正面ですが、これがちょっと難しいですよね。そのまま貼れませんので、個別の文字をいったん別の転写シートに写し取ってから、そこからまとめて転写する訳ですが、正面フックが意外と邪魔になるのでこのあたりも考慮してシートを切り取る必要がございます。そうこうしているうちに、すべての転写が無事完了です。

▼HO/16番ゲージ「カツミ&トラムウェイ マーク白色化+室内灯」


▼トラムウェイ ナハフ20平面ガラス 塗装+室内灯+マーク+カプラー他

まずは、こちらの車体から取り掛かります。

分解して内部構造を把握します。

ユニットを取り外します。

さらに正面の基盤を引き出します。手前の2個がヘッドマーク用です。チップLEDが並列で接続されています。ここにSMD白色LED広指向タイプを1つ配置します。


ご希望のカプラーに前後共に交換します。

非貫通側です。

そして、こちらが貫通側となります。


続いて、ご希望のヘッドマークの交換ですが、一緒に添付頂いたヘッドマークは、他のメーカーの物と思われます。こちらの車体には大きすぎて入りませんでした。そこで、ご希望のヘッドマークを制作して、既存のパーツに貼ります。

右側が車体から外したもの、左がKATOのヘッドマークです。

ご希望のゆうずるをはめてみましたが、サイズが合わないようで取付できませんでした。そこで、制作することにいたしました。

左:KATO/右:トラムウェイ

それぞれスキャンしてPCに取り込みます。

デザインを作ります。

印刷して切り出します。

このパーツ簡単に外れてしまうので、ゴム系ボンドで裏から軽く固定しておきます。

ちょっと写真では文字が見ずらいですが、きれいに印刷されて仕上がっておりますのでご安心下さい。

こちらの車体に組込む室内灯につきましては、別途用意して加工を施してから組み込むことにいたします。

いつも通り、テープLEDを使用して方法で組み込むことにしました。

初めに、付いている抵抗をすべて外して4.7kΩに置き換えます。次にゴールデンボードでベース板を作り、上記のテープLEDを貼り付けます。あとは、ブリッジダイオードとコンデンサーを取付けて配線すれば室内灯の完成です。

点灯テストを行い、不点灯のものがないか確認しておきます。

別車両から取り出した室内灯回路から電解コンデンサー(耐圧:25V/33μF)を取り外して移植します。

そこにブリッジも取り付けてからベース台に貼り付けます。

これで室内灯の完成です。

室内に設置した際の明るさと均一に光っているかなどを確認します。

全体にまんべんなく光が回っています。OKです。

次にヘッドマークの白色化点灯です。さまざまなSMDタイプをストックしておりますので、その中から最適なものを選択します。

実際に基盤に配線してみます。良ければそのまま固定します。

中央が白色に点灯しました。

お次は一番大変な塗装作業です。

下周りはすべて分解します。

台車も分解し終えたところで、洗浄作業に入ります。

泡洗浄を終えて油分が完全に取り除けたら、携帯エアダスターで水分を飛ばします。

第一塗装ブースに移動してプライマーを全体に吹き付けます。

次に第2塗装ブースに移動して実際に色を塗装していきます。

かぶり防止のため、いつもよりやや多めにリターダーを添加します。

塗装完了です。このあと組戻せば、こちらの車体はすべて完了となります。

ヘッドマークが少し明るすぎましたので、裏にフィルムを貼って光を拡散して調整しました。まずは、こちらの車両完了です。


▼カツミ カニ22M 室内灯+マーク/テールLED点灯

こちらの車体から室内灯を取り出します。

天井に貼り付いたユニットですが、なんだか中央から曲がっているみたいです。

表面に溶けた跡が見られることから、熱で溶けたものとみられます。

テープを剥がしてユニットを取り出してみます。こんな具合に中央からぐにゃりと曲がっています。どうも自作で作られた室内灯ユニットのようですね。ハンダゴテか何かあたって溶けたんでしょうね。さすがにこれをナハフ20用に組込むのは気が引けます。確か1つくらいならHO用の室内灯ユニットのストックがあったと思いますので、それを組み込むことにします。

室内灯の配線を一旦切断します。

ヘッドマーク用の電球もすべて抜き取っていきます。

中央にポツンと1つ電球が取付されています。

プライヤーである手前に引き抜いてから、ニッパーで引っ掛けて取り出します。

テールとヘッドマークはそれぞれ独立さておきます。

ヘッドマーク部分をかさ上げして、前に押し出します。このあと何度かテストしながら、それぞれの位置合わせを行います。上記の状態はまだ仮止めの段階です。

位置合わせも終わり、室内灯の配線を繋ぎます。

最後にボディーを戻した段階でも点灯テストを確認しておきます。室内灯・テール・ヘッドマーク、すべてOKです。


▼トラムウェイ マニ20_1/室内灯取付+マーク白色点灯

こちらの車両では、ちょうど車内の分割部分と室内灯のチラつき防止部品とが干渉してしまいボディーが閉まりません。

室内灯ユニットの基盤を一部カットして後方にずらします。

▼トラムウェイ ナハフ20_3 マーク白色点灯

同様の作業となりますので、加工途中の写真は省力いたします。

こちらのライトユニットですが、爪部分に瞬間接着剤みたいなものが流し込んであるので、外すのも一苦労です。


▼トラムウェイ カニ22_2 マーク白色点灯


▼トラムウェイ ナハフ21 53 マーク白色点灯

こちらも接着剤が流し込まれていました。どうにか破損することなく、開けることが出来ました。

室内灯も配線が切れそうな感じでしたので、いったん取り外して付け直しました。

何度か分解と点灯状態を確認しておきます。これですべての作業が完了したことになります。

▼Nゲージ「トミックス 211系 市販インレタ貼り」

K様、今回もご依頼を頂きましてありがとうございます。社外品のインレタの貼り付けですね。

  • ク ハ210 1002
  • モ ハ210 1002
  • クモハ211 1002

承知いたしました。こちらの作業はさほどお時間はかかりませんので、すぐに取り掛かりさせていただきます。

作業完了でございます。

▼Nゲージ「TOMIX E3-2000山形新幹線新塗装/塗装修復作業」

今回は、前面塗装剥げにおける修復作業のご依頼でございます。それではさっそく分解します。

分解が終わったところで、ボディーを洗浄します。

このまましばらく乾燥させます。この間に色剥げした個所の塗料を調合することにします。


赤帯も一部剥げてしまっているので、こちらも塗装します。

表面をできるだけ平らに慣らしてから、プライマーを少し厚めに塗布します。


いくつかの色をピックアップして調合します。

もう少し暗い感じの色合いのようですね。ベースの青をインディーブルーに切り替えて調合しなおします。

もう少し紫を足します。

濃い青紫色です。乾いたらクリアーで表面をコートします。

完全に同色とまではいきませんが、ほぼ近い色に仕上がりました。

外した部品を戻して、作業完了でございます。