2005年に東京マルイから発売された、BB弾発射機構を搭載した「バトルタンク・シリーズ」です。主にプラで構成されているため、耐久性においてはやや難ありともいえる製品でございます。
東京マルイ製は、1/24スケール(全長約40センチ)となります。
【製品仕様】
サイズ:全長約410mm、全幅約158mm、全高約127mm(アンテナ、フィギュアを除く)
電源:本体/単三乾電池×8本(※別売)、コントローラー/9V乾電池×1本(※別売り)
使用周波数:バンド4 27.145MHz
適合弾丸:0.12g 6mmBB弾
▼各部の名称
以下、M1エイブラムス参照
①砲口照合装置(マズル・リファレンス装置)……主砲の射撃精度を維持するための装置。砲口上部に取り付けた鏡へレーザーを照射して、砲身の曲がりや歪みを測定する。そして弾道計算機へデータを送って修正値を算出し、補正を行なう
②M256型120mm滑空砲砲身部……砲身内部には腔綫(こうせん)が刻まれておらず、砲弾の発射で摩耗しないように硬質クローム・メッキが施されている
③噴煙器(エバキュエーター)……砲を撃ったときに発生する高圧ガスが、戦闘室内に吹き返してくるのを防ぐ装置
④7.62mm同軸機銃
⑤砲塔前部装甲ボックス……装甲が一番厚い砲塔正面と車体正面は、装甲鋼板で造られたボックス状になっている。内部はハニカム構造1にされた劣化ウランなどの材質の異なる防弾構造材が重ねて封入され、複合装甲になっている。ちなみに劣化ウランの装甲材が導入されたのは1990年代始めで、重装甲型のM1A1 HAからとなる
⑥砲耳……砲の砲塔への取り付け部
⑦砲仰俯装置……砲の仰俯角2(ぎょうふかく)を調整する
⑧M256型120mm滑空砲基部……砲弾発射時の反動による砲の後退を制御する砲駐退複座機や、砲弾を装填し砲尾を閉鎖する閉鎖機、砲を保持し砲塔に取り付けるための砲架で構成されている
⑨砲手用照準装置……昼間用の光学式潜望鏡と夜間用の赤外線映像装置を組み合わせた照準装置。ちなみに目標への照準や目標までの測距は、砲手が照準装置を使って行なう。その後の、砲弾を命中させるための弾道計算や最終的な砲の旋回や仰俯角などの微調整は、弾道計算機を中心とした射撃統制システム(FCS)が行なう
⑩車長用12.7mm機銃
⑪車長用照準サイト……光学式で砲手用照準装置と接続されている
⑫装填手用7.62mm機銃
⑬車長用キューポラ火器照準器および動力装置
⑭車長用パワーコントロール・ハンドル……ハンドルを操作することで、車長がレーザー測距装置の発振や、砲・同軸機銃の射撃、砲塔の旋回を行なえる
⑮バスル部砲弾収納庫……砲塔後部の張り出しに設置された砲弾庫で、戦闘室とは装甲板のⒶアクセスドアで仕切られている。また砲弾庫が被弾して砲弾が誘爆した場合は、天井部のⒷ装甲カバーが吹っ飛ぶことで爆風や火災を上部へ逃し、戦闘室へのダメージを極力軽減する構造になっている
⑯無線機アンテナ
⑰環境センサー……弾道計算に必要な気象条件因子を測定するためのセンサー装置
⑱砲塔外部ラック
⑲エンジン排気誘導ダクト
⑳冷却気送風ファン……潤滑油などへ送風を行なって冷却するラジエターの機能を果たす
㉑冷却用空気取り入れ口
㉒機動輪……エンジンのパワーを履帯に伝え、車体を動かす。星型の菅軸・外歯噛合式1で特殊合金製
㉓X-1100-3Bトランスミッション……トルクコンバータや変速機、操向機、制動機の各機構で構成される動力伝達装置。機動輪に動力を伝達する
㉔熱交換器
㉕転輪……車体を支え、履帯が円滑に回転できるようにする。アルミ合金製で、周囲にソリッドゴムが焼き付けてある。また第1、第2、第7転輪部分には車内側にショックアブゾーバーが取り付けられている
㉖スイングアーム……転輪とトーションバーを連結して車体を支え、地面の凹凸に応じて転輪が上下動できるようにするサスペンション。転輪が上下動することをホイールトラベルといい、この動作により不整地を走行する際に車体への振動を減らし、高速で走行できるようにする
㉗トーションバー……履帯から転輪、そして車体へ伝わる衝撃をバーがよじれることにより、バネとして吸収してしまうサスペンション。車框下部に各側7本づつ配置され、バーの片側はスイングアームのサポートシャフト部に、もう一方はトーションバー・アンカー部に嵌合2(かんごう)している。材質は高硬度435H鋼
㉘エンジン支持架
㉙履帯……機動輪や転輪、誘導輪を囲むように連結された履板の環で、これをぐるぐる回転させることで車体が動く)、
㉚ATG-1500ガスタービン・エンジン……M1は世界で初めて実用化されたガスタービン戦車。ガスタービン・エンジンはディーゼル・エンジンに比べて構造が単純で、機動時の音が静か。レスポンスが良くて加速性能や登坂能力が高く、寒冷地での始動性が良好であるなどのメリットがある。
一方、エンジンが高温となるため、高級耐熱材料が必要でコストが高く、熱効率が悪いため、燃費が悪いなどのデメリットもある。ガスタービン・エンジンと熱交換機、エンジン排気誘導ダクト、冷却器送風ファン、トランスミッションが一体化され、パワーパックを構成している
㉛バッフルプレート
㉜車長……戦車全体の指揮を執る。車長が小隊や中隊の指揮官の場合は、部隊の指揮も執る
㉝砲塔バスケット……戦闘室の床面で砲塔とともに回転する構造になっている
㉞装填手……主砲に砲弾を装填することが主務。また車載機銃の操作や通信機の操作も行なう
㉟砲弾ラック
㊱砲手……主砲の操作を行なう。敵戦車や攻撃目標に照準を付け、砲を発射する
㊲砲手用照準装置および砲/砲塔コントロール・ハンドル……ハンドルを操作することで、砲手はレーザー測距装置の発振や照準操作、砲・同軸機銃の射撃、砲塔の旋回などが行なえる
㊳旋回リング……砲塔を旋回させるためのレールリング
㊴操縦手……戦車を操縦する
㊵操縦装置
㊶履帯張度調整装置
㊷誘導輪……履帯を円滑に回転させるための輪で、履帯張度調整装置を伸縮させることで誘導輪をわずかに動かして履帯の張度を調節できる。また誘導輪と転輪は同じものなので互換性がある。ちなみにイラストには描いていないが、履帯を円滑に回転させる装置として第1と第2および第5と第6転輪の間に上部転輪が設置されている
㊸車体前部装甲ボックス