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赤で囲った箇所が亀裂が入ってしまった箇所になります。
まずは亀裂の入った箇所に瞬着を流し込んで固着させます。
続いて補修箇所を囲む形でマスキングします。
亀裂の隙間にパテを少しづつ押し込んでいきます。※今回は光硬化パテを使わずラッカーパテを使います。
雨どいと方向幕の枠を削ってしまわないように慎重に作業を進めます。マスキングを行っているのはそのためです。
ある程度平らになったところで、水研ぎ作業に入ります。
しっかり乾燥させて塗装へと移ります。
▼塗装作業と準備
京浜東北のブルー使用する塗料は主に以下の通りです。
1)GM鉄道カラー[青22号]
2)ガイア鉄道カラー[青22号]
3)グンゼ鉄道カラーNo.88 [青22号]
グンゼの鉄道カラーが色合い的に近いのですが、既に入手困難となっているようです。GMはちょっと明るめのようですから、今回はガイアの鉄道カラーを試してみます。
ある程度色が乗ってきたところでマスキングを剥がし、ラインをぼかす形で塗装します。そうすることで、マスキングラインを目立たなくして全体の色合いがまとまります。
良さそうです。ガイアの鉄道カラーは思ったいたよりもいいですね。若干色合いに違いは出るかな?と心配しておりましたが、KATOのスカイブルーにドンピシャです。塗装に伴い片側のシルバーシートマークが消えてしまいましたので、シールデータを作って復元します
今回は、デカールではなくMDの昇華印刷を使い極薄シールとします。
シート幅を100mmにカットして使います。
これが昇華印刷用のカートリッジです。
最後に屋根をどうすかですが、屋根の設計を行って3Dプリンターで出力するか屋根単体を見つけてくるかの選択となります。
▼最後にプラスティックの寿命について
普段の生活であまり意識せず使っているプラ製品にも当然寿命があります。劣化の進みの原因は原材料となる合成樹種の種類によって異なりますが、主に外的要因による影響が大きく劣化の進む速さも環境によっても変化します。また、いくら大事に扱っていても避けて通れないのは経年劣化により徐々にプラスティック自体がもろく割れやすくなります。そもそもプラスチックは化学的に安定した状態でなく「化学変化を起こしている途中の状態」であるといえます。身近なものとして洗濯ばさみが劣化し「パリッ」っと割れた経験をされた方も多いと思いますが、劣化促進の外的要因の1つでもある光(主に紫外線)により劣化が著しく進み寿命が短くなった結果と言えます。もちろん光だけでなく温度や水といったさまざまな要因が複雑に絡んで劣化の進み具合が変わってきます。
これはプラに限った事ではありませんが、長期間ケースに入れっぱなしの物があれば、塗装の割れがないかも含めて一度点検してみるのもよいかもしれません。