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まずはM車の改造です。
上記のように台車を分解して側面をカットしてから平らにならします。グレーのパーツは、別車両の台車をカットしておいたものです。これをM車の台車に移植します。
加工したM車の台車のパーツです。
洗浄後に下塗り行いました。
グレーで塗装します。
次にボディーを載せ替えるためのボディーを加工します。M車に被せるには、ガラスパーツを大幅に加工する必要があります。
▼パンタ可動化
今回のようなマニアックなご依頼は受ける側としても楽しいものです。ご依頼者様のご要望では、台車とパンタを連動させてもらいたいといったものです。さて、どのように連動させるかを考えてみたいと思います。
まずは車体を分解して、どのように台車とパンタをリンクさせるかを考えていくことにします。
試行錯誤しながらようやく作業工程が決まりました。
パンタの中心に穴を開けていきます。
この位置がパンタ中心です。出っ張りのある2つの穴は、パンタを固定するためにもともと開いていたものです。
パンタを固定していた個所を2か所ともカットします。
さて、重要なのはここからです。まずは部品の設計を行っていきます。全体の可動イメージはできていたので実際に試していきます。
まずは、パンタ側に取り付ける部品です。
レーザーで切り出します。
試作部品を取り付けて可動範囲を確認しておきます。
このようになります。中心に穴あけを行たあとに真鍮線(t1.0)を通してから、制作した部品を取付けます。これにより台車の動きを真鍮線の回転に置き換えます。
このように真鍮線を曲げて、パンタ側に組込んだ可動ユニットに差し込みます。この位置関係が非常に難しかったですね。
直進!
台車左向き
台車右向き。このように台車の動きに合わせてパンタが動きます。当初は、この半くらいしか回転しなかったのですが、途中で設計変更して、ややおおげさにくらい可動範囲を広げました。この変更いより、「あっカーブでパンタ動いてる!」ってなりますからね。
パンタが終わったところで、最後に排障器のお取付けです。
塗装前に脱脂します。
続いて筆で下塗りします。
下塗りが乾いたら、ニュートラル・グレーで塗装します。
台車に取り付ける訳ですが、当然そのままでは付きません。そこで固定用のマウントを作りカプラーと台車をつなぎ合わせています。
絶妙な位置にしっかりと固定されました。
すべての作業が完了いたしました。