
▼トラムウェイ ナハフ20平面ガラス 塗装+室内灯+マーク+カプラー他

まずは、こちらの車体から取り掛かります。


分解して内部構造を把握します。


ユニットを取り外します。

さらに正面の基盤を引き出します。手前の2個がヘッドマーク用です。チップLEDが並列で接続されています。ここにSMD白色LED広指向タイプを1つ配置します。

ご希望のカプラーに前後共に交換します。


非貫通側です。

そして、こちらが貫通側となります。
続いて、ご希望のヘッドマークの交換ですが、一緒に添付頂いたヘッドマークは、他のメーカーの物と思われます。こちらの車体には大きすぎて入りませんでした。そこで、ご希望のヘッドマークを制作して、既存のパーツに貼ります。

右側が車体から外したもの、左がKATOのヘッドマークです。

ご希望のゆうずるをはめてみましたが、サイズが合わないようで取付できませんでした。そこで、制作することにいたしました。

左:KATO/右:トラムウェイ

それぞれスキャンしてPCに取り込みます。

デザインを作ります。

印刷して切り出します。

このパーツ簡単に外れてしまうので、ゴム系ボンドで裏から軽く固定しておきます。

ちょっと写真では文字が見ずらいですが、きれいに印刷されて仕上がっておりますのでご安心下さい。
こちらの車体に組込む室内灯につきましては、別途用意して加工を施してから組み込むことにいたします。
いつも通り、テープLEDを使用して方法で組み込むことにしました。

初めに、付いている抵抗をすべて外して4.7kΩに置き換えます。次にゴールデンボードでベース板を作り、上記のテープLEDを貼り付けます。あとは、ブリッジダイオードとコンデンサーを取付けて配線すれば室内灯の完成です。

点灯テストを行い、不点灯のものがないか確認しておきます。

別車両から取り出した室内灯回路から電解コンデンサー(耐圧:25V/33μF)を取り外して移植します。

そこにブリッジも取り付けてからベース台に貼り付けます。

これで室内灯の完成です。


室内に設置した際の明るさと均一に光っているかなどを確認します。

全体にまんべんなく光が回っています。OKです。

次にヘッドマークの白色化点灯です。さまざまなSMDタイプをストックしておりますので、その中から最適なものを選択します。

実際に基盤に配線してみます。良ければそのまま固定します。

中央が白色に点灯しました。


お次は一番大変な塗装作業です。

下周りはすべて分解します。


台車も分解し終えたところで、洗浄作業に入ります。

泡洗浄を終えて油分が完全に取り除けたら、携帯エアダスターで水分を飛ばします。

第一塗装ブースに移動してプライマーを全体に吹き付けます。

次に第2塗装ブースに移動して実際に色を塗装していきます。

かぶり防止のため、いつもよりやや多めにリターダーを添加します。






塗装完了です。このあと組戻せば、こちらの車体はすべて完了となります。







ヘッドマークが少し明るすぎましたので、裏にフィルムを貼って光を拡散して調整しました。まずは、こちらの車両完了です。
▼カツミ カニ22M 室内灯+マーク/テールLED点灯

こちらの車体から室内灯を取り出します。




天井に貼り付いたユニットですが、なんだか中央から曲がっているみたいです。

表面に溶けた跡が見られることから、熱で溶けたものとみられます。

テープを剥がしてユニットを取り出してみます。こんな具合に中央からぐにゃりと曲がっています。どうも自作で作られた室内灯ユニットのようですね。ハンダゴテか何かあたって溶けたんでしょうね。さすがにこれをナハフ20用に組込むのは気が引けます。確か1つくらいならHO用の室内灯ユニットのストックがあったと思いますので、それを組み込むことにします。


配線を切断して完全に切り離します。

ヘッドマーク用の電球もすべて抜き取っていきます。

中央にポツンと1つ電球が取付されています。

プライヤーである手前に引き抜いてから、ニッパーで引っ掛けて取り出します。




テールとヘッドマークはそれぞれ独立さておきます。


ヘッドマーク部分をかさ上げして、前に押し出します。このあと何度かテストしながら、それぞれの位置合わせを行います。上記の状態はまだ仮止めの段階です。

位置合わせも終わり、室内灯の配線を繋ぎます。


最後にボディーを戻した段階でも点灯テストを確認しておきます。室内灯・テール・ヘッドマーク、すべてOKです。
▼トラムウェイ マニ20_1/室内灯取付+マーク白色点灯









こちらの車両では、ちょうど車内の分割部分と室内灯のチラつき防止部品とが干渉してしまいボディーが閉まりません。

室内灯ユニットの基盤を一部カットして後方にずらします。


▼トラムウェイ ナハフ20_3 マーク白色点灯
同様の作業となりますので、加工途中の写真は省力いたします。

こちらのライトユニットですが、爪部分に瞬間接着剤みたいなものが流し込んであるので、外すのも一苦労です。



▼トラムウェイ カニ22_2 マーク白色点灯


▼トラムウェイ ナハフ21 53 マーク白色点灯

こちらも接着剤が流し込まれていました。どうにか破損することなく、開けることが出来ました。




室内灯も配線が切れそうな感じでしたので、いったん取り外して付け直しました。

拝見しました。ていねいに作業をすすめていただいて、ありがとうございます。バックサイン自作には驚きました。「ゆうづる」ということで、ナハフの床下の黒塗りもできますでしょうか?
一緒に添付頂きました作業のご希望内容に、「床下台車を黒く塗装」とありましたので、台車のみで宜しいのかな?と思いまして確認のご連絡をしようと思っておりました。正確には「床下と台車の両方を黒塗装」でよろしいでしょうか?
拝見しました。ありがとうございます。
残りのナハフ20,21の室内灯、マニの室内灯はモデルシーダー製で明るめですが、他の10数量も同じものがつけてあるので、シーダー製のままでお願いします。ただし、ナハフの取り付け固定のやり方が改善可能な場合は、よろしくお願いします。たぶん、セロテープで張り付けてあるだけだったと記憶します。
はい、承知いたしました。基本的に残りの車両につきましては、既に室内灯がお取付けされているものにつきましては、そのままでございます。
ご来店時にご指示のございました、「トラムウェイ マニ」につきましては、一緒にお預かりしている室内灯をお取付けさせていただきます。
ぴょん鉄
何度もすみません。トラムウエイの方のカニ22ですが、バックサインが黄色の「はやぶさ」または「あさかぜ」になっていたかと記憶します。調べてみたら、カニ22は「はやぶさ」には一度も使われていないそうです。パンタつき時代のカニ22は「さくら」「みずほ」の限定運用だったそうです。予備的に「あさかぜ」には使われていたそうです。
トラムウエイのナハフ20の青箱の中に、トラムウエイのバックサイン用のデカールが入っていましたら、青地の「みずほ」に交換もお願いしたいです。「みずほ」は青地で、もじが黄色、ローマ字が赤となっており、特殊です。
https://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/dr000/auc0409/users/b0f8a42c65c7dd18f539423d1a4955e37461df04/i-img600x848-1693711540uficsn67617.jpg
もし、入っていなかったら、家にある予備の「みずほ」デカールを郵送することもできます。
ご一報お待ちしております。
いえいえ、大丈夫ですよ。
確認してみたところ、「はやぶさ」のようですね。
ご希望の「みずほ」となるように制作させていただきます。入っていなかった場合は、こちらで制作いたしますので、お送りいただくなくても大丈夫です。
ぴょん鉄
ありがとうございます。
ちなみに、トラムのマニ20とナハフ20(曲面ガラス)にはそれぞれ何のバックサインが貼ってありますか?
ナハフ20(曲面)は「あさかぜ」
マニ20はEF60時代は「はやぶさ」限定だったので「はやぶさ」
を希望します。
ちなみに、「あさかぜ」は普通の白地に黒文字と赤ローマ字ですが、
「はやぶさ」は黄色(クリーム色)地に黒文字と赤ローマ字だったそうです。
https://www.toretabi.jp/media/008/202108/ba788e31619440e94445db3bf86d2fea.jpg
白でなく黄色のように見えます。
とりあえず、現在貼ってある列車名をお教えください。
現状で、車体に貼ってございますマークをお知らせいたします。
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・ナハフ20が「あさかぜ」
・マニ20「はやぶさ」
・カニ22 2「みずほ」
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このようになっております。
ぴょん鉄
・ナハフ20曲面ガラスが「あさかぜ」→OKです。
・マニ20「はやぶさ」→OKです。
・カニ22 2はトラムウエイの方ですね→「みずほ」はそちらで制作していただくものですね。
それに、
・ナハフ20直面ガラス「ゆうづる」に張り替え。
・ナハフ21が「はやぶさ」のまま。
ですね。
問題ありません。お騒がせしました。
「みずほ」のマーク楽しみにしています!