▼HO/16番ゲージ「機関車修理多数/その他」

さて、今回の修理のご依頼は、HO機関車多数ございます。箱から出してみると、考えていた以上に機関車の台数が多かったので、これは結構大変そうです。


まずは、153系からお直ししていきます。

まずは、いつも通り分解後に各部の集電系のメンテナンスを行っておきます。

不足している部品をぴょん鉄修理ケースから見つけます。

ネジのサイズを測ります。

レーザーで絶縁スペーサーを新規に作ります。

配線をつなげ直します。各部の調整を行って集電を確認します。

床下のネジ固定を行う前にテストします。

OKです。

床下のネジをすべて固定します。

最後に再度テストを行います。OKですので次の車両に進みます。


お次はこちらのラピートです。

ドライブシャフトが途中からなくなってしまっているので、この部品を作ります。その前にいつも通り、集電系のメンテを一通り行っておきます。

金属シャフトを加工して部品を作ります。

1.5mmのシャフトに0.3mmの真鍮製を固定して、さらに周りをルーターで削り、ソケット内でスムーズにスライド出来るようになるまで加工します。

実際に組込んでテストします。

調整と確認を繰り返し行っていきます。

無事走行可能となります。お次からはいよいろ機関車です。これ以降の作業はちょっと手ごわそうです。


▼EF500-901 オーバーホール+各種修理対応

台車からモーター、その他を一度すべて分解を行ってから、集電系メンテ/修理/各調整の順に作業を行っていきます。

全部外していきます。

駆動台車もすべて外していきます。メンテナンスを終えた台車から元に戻していきます。


ドライブシャフトも部品もすべて外して固定位置の脱脂と再固定を行っていきます。

ここは特に重要な部品ですので、丁寧に作業していきます。


モーターも外していきます。

中間台車も外します。

内側に張り付いてしまっているので、ドライバーを隙間に差し込んでこじ開けます。

外れました。

モーターの確認とドライブシャフト位置関係の調整を行い組み戻していきます。

この状態で何度かテスト走行と調整を重ねます。

次にウェイトを載せた状態でテストも行います。

ボディーとのケーブルを接続してライトのテストも行います。

ボディーを仮状態で被せて走行とライト点灯の確認を行います。

ボディーをネジで止めます。

最終テストを行い、問題がないことを確認します。OKです。


▼DF200-3 / EF200-901 / EF58-72

他の機関車も同様な作業となると思いますので、作業写真のアップは省力いたします。

ただいま作業中です。

・・・・・・

修理作業が難航・・。EF58はモーターが終わってました。

すべてバラバラにします。

モーターを分解して数時間ほど格闘してましたが、完全にお亡くなりのようです。やはりモーター載せ替えしかありませんが、大変古い製品ですので、あるていど予感はしてましたが、同一モーターの入手はほぼ絶望的。そこで、比較的形状の近いモーターを探すことにします。

知り合いのショップさんに連絡を取り、何種類か異なるモーターを分けていただきました。

こちらのモーターが使えそうです。シャフトの長さや軸径など多少違いますので、既存の駆動ドライブに適応させるための加工を施していきます。

モーターの位置合わせと各調整を繰り返し行いながら、最適なポイントを見つけます。

車輪の焼き付きも磨き上げます。車輪もきれいになりました。

最終確認のためボディーを戻します。

無事走行可能となりました。

あ~夜通し作業してたので、寝不足だ~~。残るは蒸気機関


▼最後に蒸気機関車69615です。

まずはいつも通り、集電系のメンテから行っていきます。

焼き付いた汚れを落としてきれいな状態に、さてここからです。

各部の歪みを1つ1つ確認しながら適正な形に戻していきます。

ギア内部もグリスが溶けて垂れ出ているので一旦すべて洗浄しました。

1番動輪もショートしてます。

ショートを引き起こしている原因を突き止めるのに悪戦苦闘。ようやく問題となった個所を見つけました。

テスト走行を繰り返します。

最後に貨車の台車のネジ止めです。マイクロねじを使います。

ようやくすべての作業が完了いたしました。

▼Nゲージ「エヌ小屋函 500形電車530号キット組立」

まずは、パーツを切り出していきます。

パーツ洗浄後にサーフェイサーを吹き付けてしっかり乾燥させます。

インレタを貼り終えたら車体全体にクリアーを吹き付けてコートします。


ガラスパーツを制作してレーザーで切り出し裏から固定します。


青っぽく見えますが、深緑を少量混ぜてますので現物はもう少し深い青に若干緑っぽい感じです。作業完了でございます。

▼HO/16番ゲージ「メルクリン BR38 3098蒸気機関車 修理」

メルクリンBR38 3098蒸気機関車です。

ボディーを外します。メカニカルな構造となっています。

3線交流式ですので、修理は少々手ごわそうです。

まずは、車輪を始め各部の接点なども一通りメンテナンスを行うところから始めます。

交流モーターです。内部ローターが完全に固着してロックしてます。この対応に少々苦慮しましたが、どうにかこうにか回るようになりました。実際に電圧をかけて回転するかのテストは、各部のO/Hがすべて終えた時点で行うことにします。

一通り分解して各部の修理/調整およびメンテを行って、いったん組み戻します。各部のギアも著しく回転が悪くなっていました。

電磁スイッチも調整します。

分解->調整->確認->また分解・・と何度か繰り返しながら動作を確認していきます。

ちなみにテストには交流電源が必要でしたので、旧式のTOMIXコントローラー(アクセサリー電源)のAC出力を制御できる回路を構築して、テスト環境を整えました。

ようやく終わったところで、実際に車輪の電圧をかけて回転具合を見ていきます。良さそうです。

作業は無事完了いたしました。今回、3線交流式の修理依頼ということもありまして急遽、交流動力によるテスト環境を整えることとになりました。

▼Nゲージ「TOMIX 腕木式副本線用場内信号機(改)」

さて、当店にはさまざまな変わった(楽しい)ご依頼をいただくことがございます。今回は、タイトルにある信号機をTCS2灯式信号機同様の動作と赤色点灯時間を長くしてほしいといったご要望となります。

これを実現するには、動作機構を根本的に作り変える必要がございます。制作にあたっては、制御用マイコンを介して信号機の動作を制御することになります。

基本回路ができましたので、あとはPICマイコンにプログラムして動作確認を行います。


トミックスタッチセンサー

こちらのタッチセンサーの動作について確認していきます。

中身はこんな感じの部品が入っています。「刻印型番:308p291GBTH?」とありますが、検索にヒットしませんでした。恐らくフォトカプラーではないかと思います。3線のうち中心がcommon(共通)で、極性に応じて信号を出力する形態となっているようです。

実際にブレッドボードで動作を見てみます。

タッチセンサーを車両が通過した段階で極性に応じて抵抗値が変化しました。動作原理はわかりましたので、あとはマイコンの入力側に接続して処理させます。


センサーからマイコン側入力ピンへは、プルアップ抵抗として4.7kを接続して、アクティブLOWとします。また、未使用ピンはすべてプルアップ抵抗をつないでおきます。←これ重要です。

ビット0/ビット4のフラグを使用します。割り込み発生後にビット0のフラグを0に戻します。

センサーからの入力があった段階で割り込み処理を実行するための初期設定をコードに加えます。

▼Nゲージ「BACH MANN DD40AX修理+ライト加工他」

車両を実際にレールにのせてみて、 現状確認を行います。両台車ともにスリップしているようです。

それでは早速、完全分解して問題個所を1つ1つ解決していきます。

台車くんです。

やはり経年劣化によりすべてのギアが割れてますね。

ばら~ん、ばら~んにしていきます。

1つやたらと固いギアがありましたので、ギアプーラーを使って引き抜きます。

車輪を始めベタベタになっている油分を洗浄剤で落としていきます。

2~3回ほど繰り返して、油分を完全除去します。

ギアを作ります。

ここまでは前回と同じです。

ギアを1つ1つ確認して、ピッチ幅を針ヤスリで削り微調整します。

抵抗なくスムーズに回るまでこの作業を繰り返します。

ようやくギアの微調整も終わり、すべての車輪を台車本体に組み込んでいきます。

台車集電パーツの接点をルーターで研ぎ出しておきます。1か所折れた部分も確認できましたので、ハンダでつなぎ合わして修復します。

出来上がった台車です。

続いてこちらですが、フライホイールに埋め込まれたソケットが内部で滑ってしまっています。こちらもなんとかしなくてはなりません。

次にドライブシャフト間の間隔もずれてしまっているようです。こちらも適正な位置に調整しなおしていきます。

モーターの回転が両台車に安定して伝達できるまで分解と調整を繰り返します。さて、無事に走行の確認ができたところで、今度はライト加工へと作業が移ります。


屋根にネジで固定されています。

国内製品では見られない回路構成ですね。こちらの車体に付いている機能として、ライト点滅のための回路が組まれています。点滅間隔は、目視で「30mm/sec」くらいでしょうか・・・。

内側にシルバーで塗装して遮光します。

光源はすべてLEDに置き換えます。

上部の点滅ライトは、LEDをギリギリまで削りこんで直接車体に組込めるように加工します。

少し穴を広げておきます。

基盤加工が終わり、実際に組込んで確認してみます。

いいですね~。

ここから仕上げ処理に入ります。正面の表示機は明るくなり過ぎないように、導光材を作り組込んでからアルミテープで遮光しました。

KATO車両と連結できるようにカプラーも交換しておきます。

点滅灯は、良い感じで屋根に収まりました。これ自体がLEDですので、点滅しているのがはっきりわかる明るさです。

最終確認を行って、作業はすべて完了いたしました。点滅灯を始め、ヘッドライトもめちゃ明るくなりました。


無事お引渡し完了です。お引き渡しにあたり、店頭で実際に動作確認を行っていただき、激変した車両にご満足いただけたようで、良かったです。

▼HO/16番ゲージ「FUJIモデル キハ20系 金属キット組立」

ライトをはめ込むための穴がぜんぜん合ってませんでしたので、真っすぐ入るように削り込んでヘッドライトを組み込んでいます。

形になってきました。このあと真鍮線を曲げて、「正面・側面」の手すりを1つ1つ作って取り付けていきます。

「正面・側面」、ぜんぶで28個作ります。

塗装前に専用の金属脱脂剤を使って念入りに洗浄処理を行います。

洗浄が終わったところでプライマーを吹き付けていきます。

発注しておいた「朱色5号」が到着。本体色の塗装に入ります。

このあとマスキングして屋根の塗装を行います。


▼床下制作

床板を設計します。

レーザーで切り出します。

床板が出来ました。

寸法に間違いがないか、現物合わせしてみます。ぴったりはまりました。

床板を黒で塗装してから、台車とカプラーを取付けていきます。

こんな具合です。


最後にレンズ入れと色差しを行って作業は完了しました。

▼Nゲージ「KATO トロッコ車両とろきゅう組立・塗装他」

さてさて、今回も「トロッコ車両 とろきゅう」の組立依頼でございます。最近制作したばかりのキットということで、目をつぶっていても作れそうです。というのは嘘です。

先にランナーからすべてのパーツを切り出しておきます。組立の際は、向きがあるので間違わないようにしなくてはなりません。

組立が終わったところで、塗装前にボディーの洗浄作業を行います。

洗浄が終わったところです。この状態で1日乾燥させておきます。


カップで色の濃度を調整します。

エアーブラシのカップに移します。

5~6回に分けて吹き付けていきます。

写真の関係でかなり黒っぽく見えますが、現物はここまで黒くありません。

デカールを貼っていきます。

反対側も同様に貼っています。

前回同様に床も茶色系で塗装しておきます。

クリアーの濃度を調整します。

デカールが完全に乾いたところで、クリアーを複数回に分けて吹き付け表面を保護していきます。

作業完了でございます。

▼Nゲージ「TOMIX スハネフ15 銀帯修復作業」

このようにシルバー系の帯は、剥がれてしまっている物をよく見かけます。今回は、こちらの帯の修復作業のご依頼でございます。

表面の洗浄を行ってから帯を残してすべてマスキングします。

それ以外は、反対側も含めてすべてマスキングします。

まずは、帯表面に下塗り材を塗ります。

続いて、シルバーを薄塗りで3~5回に分けて吹き付けます。

シルバーが乾いたら、クリアコートします。

作業は完了しました。中央部分が太く見えますが、光の反射の関係で太さは同じです。

▼Nゲージ「電気機関車 碍子塗装 ED75」

ぴょん鉄では、電気機関車の碍子塗装もお受けしております。※2,800円~3,800円/台 碍子がたくさんついている電気機関車などで作業費に若干幅がございます。

今回は「TOMIX製ED75」の碍子塗装を行っていきます。

まずは、屋根上のパーツを外して洗浄を行ってから下塗り「ガイア マルチプライマー」を碍子に塗布します。

写真が少し見ずらいですが、碍子は緑色となっています。

今回は緑色で塗装となりましたが、白など他の色への碍子塗装も可能です。