▼Nゲージ「マイクロ 3500形牽引アップ/TOMIX 211系1000/3000 ライト加工+M調整他」

▼マイクロ 京成3500形牽引力アップ

まずは、現状確認です。う~ん、なんだか走りが重いですね。

分解して1つ1つ見ながら調整とメンテを行っていきます

台車もすべて分解して個別に見ていきます。

一通り調整が終わり早速走行テストです。

別の問題として、カプラーに干渉して台車が若干傾いていることからこれも牽引力低下の原因の一つですね。カプラーも改造します。

出っ張りをカットします。

カットしたことでバネ止めができませんので、新規に作ります。まずは、0.3mmのピンバイスで穴あけを行います。

そこに加工した0.3mmの真鍮線を埋め込みます。

加工されたカプラーです。

最後にウェイトを少々追加して走行テストしました。非常に粘りのある走りとなりました。

▼マイクロ 四国8000形モーター調整

▼TOMIX 211系 M車調整・修理・O/H

もう一台の作業については、なかなか一筋縄ではいかない状況のようです。両台車ともにゴトゴト音が出てます。これはギア破損による症状です。

車輪に圧入されているギアは、経年により固くなり、最終的に割れてしまうことがあります。症状の目安として目視では気づきにくい微細なひび割れでも、走行中に「ゴトゴト音」や振動が出始めたら、ギア割れの可能性が高くなります。これまで多くのギア割れに対応してきましたが、この部品は非常に高い精度が求められるため、修理の中でも特に難易度の高い作業の一つとなります。

カプラーを取り付ける際、台車と干渉したために台車の一部がカットされたようですね。ちょうど車輪カバーのツメ位置が切り取られてしまっていたため、このままではカバーがぐらつき、車輪が安定しない状態でした。そこで、カットされたツメ部分に対しUV硬化剤で加工を施し、ぐらつきを抑える修復も併せて実施いたしました。

こちらも内部の集電系も一通りメンテも行いました。


▼ライト加工

ヘッドライトが暗いのとよりリアルな発光色へ変えたいとのご要望でございます。

昔のフィラメント型電球の基盤ですね。

電球と部品を全部外してからLED仕様し組み直します。

写真では白っぽく見えますが、ヘッドライトは電球色風に発光するよう加工してございます。また、行先/種別幕は白色で点灯となります。

作業完了でございます。M様、いつもご依頼ありがとうございます。

▼Nゲージ「新幹線500系&700系 パンタスパーク+側面シール」

まずは700系新幹線シール貼り作業完了でございます。シールで難しいのは、貼る作業よりも切り出し作業にあります。


皆様へ、ワンポイントアドバイス!

★シールの切り出しを成功させるためのコツ

切り出し作業をうまく行うためには、いくつかの要件を満たすことが重要です。

1.複数回なぞる: 一度に無理に切り出そうとせず、複数回に分けて丁寧に刃をなぞって切れ込みを入れてから、最終的に切り抜くようにするのがコツです。

2.新しい刃を使用する: カッターの先端は必ず新しい状態を保つようにして使用してください。

3.明るい環境を確保: 対象がはっきり見えるように、必ず明るい場所で作業してください。


▼新幹線500系パンタスパーク取付

現在、プログラムをマイコンに書き込むための装置に不具合が生じている関係で、環境の再構築に少々手間取っております。

ようやく原因が判明して「Successfu」となり正常書き込み完了です。


それでは早速作業に取り掛かります。ご依頼者様のご希望により、パンタスパーク発光色は白となります。

まずは、パンタ上に光源を配置する訳ですが、以前は拡大ルーペなしでも行えた作業も、最近はさすがにルーペなしでは厳しくなってきました。

1.2 x 0.8mmのチップLEDの両端子に、0.12mmの配線をハンダ付を行い、アームに配線を引き回します。これがパンタスパーク加工で一番難しい作業となります。パンタは可動式となるため、ある程度配線にキャパを残しておかないと断線の要因ともなりますので、加工には細心の注意が必要となります。

パンタを外します。

配線を通す穴を開けます。

チップLEDをすり板中心に配置してUV樹脂を塗布して紫外線を充てて硬化させます。そのあと配線していきます。

配線を車内引き込みます。

車体を一旦すべて分解します。

床下に回路を埋め込みます。

一方の配線を集電板へもう一方の配線をパンタグラフ側へと接続して取り出します。

銅テープを貼りスプリング集電機構を作ります。

最後に点灯テストを行って作業は無事完了いたしました。

▼Nゲージ「鉄コレJR103系仙石線更新車(新塗装) ライト点灯化改造」

今回のご依頼者様の作業は、「ヘッド・テール・室内灯」の点灯改造および走行化でございます。


▼ご依頼者様からの作業内容についてまとめ

  • 走行パーツのお取付け
  • パンタグラフ交換作業は不要 ※現状のままで
  • 取付用アンテナと列車無線 ※GM製パーツでのアンテナと信号炎管取り付け無線アンテナがφ0.8mmで信号炎管がφ0.4mm
  • 動力化 ※中間車にお取付け希望
  • TNカプラーお取付け ※先頭車 JC6395 密連形TNカプラー/中間車 7711 密連形TNカプラー
  • 室内灯点灯化
  • ヘッド&テール点灯化改造

▼カプラーの取付交換と初期準備

カプラーの差し込み穴(1つに4箇所)すべてに、ピンバイス(φ1.4)で穴あけを行っておきます。

カプラーの取り付けと中央にウェイトを配置します。台車は集電加工を施していくため、ここではまだはめません。

まずは、M車以外のすべての初期作業は完了です。

M車の初期作業も進めていきます。

床下機器の換装と台車枠の取付およびスペーサーの取り付けです。一部ではめ込みが緩いものがございましたので、少量のゴム系ボンドで落ちないように固定しておきます。

ご希望のモハ側の中間車に組込みさせていただきました。


▼台車集電と室内灯制作

長さを確認して適切な位置でカットします。

長さを確認したら8両分カットします。このあと部品の取付加工して室内灯ユニットとして作り変えます。

もう一方のM車の片側の台車がこの状態で固まってしまっています。

ウェイトを一旦外してから台車を調整しなおします。


すべての室内灯の準備も終わり台車集電機構の組込みを進めていきます。まずは中間車からです。

これまで車体の台車に合わせて集電の仕組みを考えてきましたが、今回は、新集電シューを加工したものを組み込んでいきます。

片台車だけでも特に問題はないのですが、今回は反対側の台車も1車輪のみ追加しておきます。

集電状態と点灯状態を確認します。

ネジを外し凸部分をカットして、完全なフラットな面を作ります。

こちらはM車側に取り付けたものです。

こちらがサハ側の中間車に組込んだものです。

輝度調整のために、光源にシルバーマスクを制作して貼り、明るさを調整しております。

このようになります。まずは中間車4両が完了しました。


さて、いよいよ先頭車の加工です。まずは台車集電機構を作ります。

先頭車と中間車とで軸受けの長さが若干異なります。

こちらも集電シューを丸凸をすべて削り落としてから90度曲げて組み込みます。

台車をそれぞれ取付てから調整します。

先頭車4両の台車集電機構組込みがすべて完了しました。いよいよ「ヘッドライト&テールライト」の点灯加工に入ります。

車体前面のPCに取り込みテールライトの左右の位置関係を確認して点灯用パーツを作ります。

このあと各配線を行ってから各部の調整と点灯テストを

最後に細かな個所の微調整と動作テストをしっかり行ってからお引渡しとなります。あと少しです。

ご希望の屋根上パーツのお取り付けも終えて、最後に車両を収納するウレタンサイズを調整して無事完了となりました。ご依頼ありがとうございました。

▼HO/16番ゲージ「宮沢製 C57 修理・調整

今回のご依頼では、車輪の回転時が安定しないとのことです。それでは早速原因の特定と修理を行っていくことにしましょう。

分解していきます。

モーターも外します。

各部のパーツを個別に確認しながら調整していきます。まずは左右の「エキセントリンクロッド」を真っすぐなるように調整します。

ラジアルロッド・コンビネーションレバーなども調整しなおします。

シャフトにチューブを差して車輪をゆっくり回転させながら各部の動きを注意深く見ていきます。

手でゆっくり回転させながら確認していくと、特定の角度で違和感を覚える感覚があります。さらに見ていきます。

リターンクランクも一度外して適正な角度と位置を調整しなおします。

ピストン棒にも問題がありそうですので、こちらも一旦外して確認していきます。

ピストン収納部のスペースに若干のキャパを持たせておきます。その後、棒ヤスリで表面を仕上げて処理します。

修復跡なども見られましたので、こちらも適正な状態となるようにすべて付け直します。パーツをハンダ付しなおします。

ハンダを削り落とします。

調整が終わった個所は順に戻していきます。

何度か分解と調整を繰り返しながら、ピストン棒とユニオンリンクに修正を加えながら、各部がなめらかに動作するまで調整します。

軸に直接ピンバイスを固定して、ゆっくり手で回しながら各部の動きをじっくりとみてきます。これを繰り返しながら、それぞれのパーツが問題なく機能しているか確認して、違和感を覚えたポイントがあれば再び分解と調整を繰り返しながら、ようやく「正転・逆転」ともにスムーズに車輪の回転を確認しました。

最終確認として、テスト用モーターを繋いで「低・中・高速」回転時における各部の動きをしっかりと確認していきます。

▼Nゲージ「TOMIX 485系1000番台 リペイント+M換装他」

まずはモーターの換装からです。

フライホイールに埋め込まれた黒ソケットは、通常は外れますがまったく抜けません。どうやら外すようにはできていないようです。

やもえないのでソケットは一旦破壊して、あとから3Dプリンターで新規に作ることにします。工具で強制的に押し出します。フライホイールを外してみると、黒のソケット自体が側面にべったりと貼り付いてとれませんので、ルーターで削り出して取り除きます。

あれ?換装用にお持ちいただいたモーターですが、一見の外形サイズは一緒で同じように見えますが、肝心のシャフト径が違います。


そこで、お持ちいただいたモーターに使用できるパーツを新規に設計して組み込むことにいたします。5回ほど作り直して、ようやく正常にドライブシャフトが内部でかかるようになりました。

また、モーター端子の幅に若干違いがございますので、内側に45度程度曲げてからモーターマウントにはめ込んでセットします。

動作確認を行ってスムーズに走行できることを確認いたしました。


▼リペイント処理

作業で難しい部類に入るのが色の調合です。今回のご要望で特に難しいのは、編成中3両のみが他の車両と色合いが異なりリペイントしてもらいたいとのご依頼でございます。確かに青みが薄く並べてみるとあきらかに違う感じです。

さまざまな色を試しながら色の調合を行うこと半日、ようやく近似色が完成しました。

それぞれの車両をマスキングして塗装していきます。

しっかりとした発色の青ができました。


▼床下塗装

1両のみ床下の黒塗装です。

分解したのち洗浄と下塗りを行います。

塗装完了です。

すべての作業が完了いたしました。

▼Nゲージ「マイクロ キハ32形修理+オリジナルライト加工」

いつもオリジナリティー溢れるご依頼をいただきまして、ありがとうございます。今回は「テールライトを交互に点滅させながら人形を上下に動かして走行する車両が出来ないかな~」とのご相談でございます。大変楽しそうな内容ですね。ライトの左右点滅はマイコン使って比較的簡単に実現できますが、人形の上下可動につきましては、挑戦してみたいと思いながらも、現状作業がパンパン状態ですので、ちょっとお時間的に厳しいかな~と非常に残念でしたが、お断りせざるおえませんでした。

と言うことで、今回はテールの左右交互点滅とキハ32形の修理が主なご依頼内容となります。


▼マイクロエース キハ32形 M不具合修理・調整

フライホイール内のソケットも大きく開いてしまっており、ボールジョイント部の固定が不安定となり回転がロックしたものを思われます。

調整後につなぎ直し、台車も分解して確認と軸メンテも行っておきます。

まずこちらの車両の修理完了でございます。


▼テールライト左右交互点滅化・特殊ライト加工

まずは台車の集電機構と5V電源を作ります。

マイコンに点滅パターンを書き込んで左右の点滅間隔を確認します。

回路は目立たないように床下にすべて配置してあります。

床面はご希望の木目調となるように制作いたしました。

実際に点灯テストを行います。明るさともにOKです。最後に埋め込んだLED周りを艶消し黒で塗装して作業は完了です。

▼HO/16番ゲージ「カツミ EF65 1000番台 スーパーレストア」

S様、いつもご依頼ありがとうございます。本日は、いろいろ楽しいお話ができて、こちらとしても大変有意義なお時間を過ごすことが出来ました。さて、40年以上前に初めてHOゲージを始められた頃に購入された記念すべき1台目ということで思い入れある車両のレストアですね。はい、お任せください。現物を拝見させていただきましたが、かなりお直しする必要がございますが、きれいに復活させてみせます。

塗装はご自身で剥離させたということですね。それからだいぶ年数が経っていると思いますので、表面に錆なども見られますことから、まずはすべて分解して1つ1つ見ていきます。

作業前準備中・・・2025/11月中旬頃から着工予定です。

▼HO/16番ゲージ「PLUM 115系 キット組立(改)2両」

今回のご依頼は、上記キットの組立およびクハ111系1000番台への改造となります。

まずは、すべて袋から出しておきます。

大きなパーツはあらかじめランナーから切り離しておきます。改造する個所ですが、まずは既存の正面タイフォン用の穴を埋めてから、新たに下側を加工して取り付ける形となります。また、右側面の窓を埋めから、新規に窓を作り直します。


車体をスキャンして、加工する個所のタイフォンや窓などの正確な位置関係を割り出します。

特にタイフォンの左右の位置確認は大変重要です。だいたいの感覚で穴開けしてしまうと、左右がアンバランスとなり見た目がおかしなものになってしまいます。この辺はしっかりと手順を踏んで左右共に正確な穴位置に加工を施す必要がございます。

穴あけ位置を示したテンプを車体に貼ります。

中心にポンチを打ってから、穴径を「0.5 -> 1.0 -> 1.5 -> 2.0」 と確認しながら徐々に広げます。

▼Nゲージ「路面電車パンタ破損修理+ウレタンケース制作」

今回のご依頼では、「函館市電8000形」のパンタ破損修理とこちらの車体を収納するウレタンケースのご依頼でございます。

こちらのパンタは元々非常に壊れやすいパンタでしたので、アームのを強化してがっちり固定できるようにお直しさせていただきます。

アームの部分は3mmほど伸ばしたものをレーザー加工機でパーツを作り組み込みます。固定には一般的な接着剤ではなく、高強度UV硬化樹脂を使用します。

今回のケースのように結合面が非常に小さい場合では、この方法は有効と言えます。

パンタ固定後に、横から指でつついたりしながら、しっかりと強度が確保されていることを確認します。確認ができた段階で「ニュートラル・グレー」で着色を行い修復作業は完了いたしました。


ご依頼者様のご希望により、「クリアケースにぴったり収まるようにしてもらいたい」とのご希望です。

ケースにぴったりと収まるようにデータ設計を行い、レーザーカットを行い、出来上がったカットウレタンを洗剤で洗ってから換装させます。

設計通りかを確認します。良さそうです。あとは、下敷きウレタンをカットして配置いたします。

作業完了でございます。