▼Nゲージ「BACH MANN DD40AX修理+ライト加工他」

車両を実際にレールにのせてみて、 現状確認を行います。両台車ともにスリップしているようです。

それでは早速、完全分解して問題個所を1つ1つ解決していきます。

台車くんです。

やはり経年劣化によりすべてのギアが割れてますね。

ばら~ん、ばら~んにしていきます。

1つやたらと固いギアがありましたので、ギアプーラーを使って引き抜きます。

車輪を始めベタベタになっている油分を洗浄剤で落としていきます。

2~3回ほど繰り返して、油分を完全除去します。

ギアを作ります。

ここまでは前回と同じです。

ギアを1つ1つ確認して、ピッチ幅を針ヤスリで削り微調整します。

抵抗なくスムーズに回るまでこの作業を繰り返します。

ようやくギアの微調整も終わり、すべての車輪を台車本体に組み込んでいきます。

台車集電パーツの接点をルーターで研ぎ出しておきます。1か所折れた部分も確認できましたので、ハンダでつなぎ合わして修復します。

出来上がった台車です。

続いてこちらですが、フライホイールに埋め込まれたソケットが内部で滑ってしまっています。こちらもなんとかしなくてはなりません。

次にドライブシャフト間の間隔もずれてしまっているようです。こちらも適正な位置に調整しなおしていきます。

モーターの回転が両台車に安定して伝達できるまで分解と調整を繰り返します。さて、無事に走行の確認ができたところで、今度はライト加工へと作業が移ります。


屋根にネジで固定されています。

国内製品では見られない回路構成ですね。こちらの車体に付いている機能として、ライト点滅のための回路が組まれています。点滅間隔は、目視で「30mm/sec」くらいでしょうか・・・。

内側にシルバーで塗装して遮光します。

光源はすべてLEDに置き換えます。

上部の点滅ライトは、LEDをギリギリまで削りこんで直接車体に組込めるように加工します。

少し穴を広げておきます。

基盤加工が終わり、実際に組込んで確認してみます。

いいですね~。

ここから仕上げ処理に入ります。正面の表示機は明るくなり過ぎないように、導光材を作り組込んでからアルミテープで遮光しました。

KATO車両と連結できるようにカプラーも交換しておきます。

点滅灯は、良い感じで屋根に収まりました。これ自体がLEDですので、点滅しているのがはっきりわかる明るさです。

最終確認を行って、作業はすべて完了いたしました。点滅灯を始め、ヘッドライトもめちゃ明るくなりました。


無事お引渡し完了です。お引き渡しにあたり、店頭で実際に動作確認を行っていただき、激変した車両にご満足いただけたようで、良かったです。

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