コンテンツへスキップ
パックマンのシェイ式機関車です。
まずは現状を確認するためにレールに電気を流してみます。モーターは回っているようですが、パワーが台車に伝わっていないようです。
ギアが割れていますね。その他のギアも割れているか、吹き飛んでし付いていないものもありました。
ギア設計を行います。使用されているギアは、ヘリカルギア(山型形状)となりますので、難しいですね。現物から寸法などの基本データを得ることになりますが、部品自体が非常に小さいので、正確に読み取るのも至難の業です。
おおよそ形状が出来上がったところで、実際に部品を出力してみてから、手作業で微調整を行うことにします。
出来上がってきたギアです。
紫外線を充てて2次硬化させます。
ちなみにギアだけでなく左右の樹脂製パーツも経年で割れているようです。ギアの組込みにあたっては、特殊な形態で組み込まれているため非常に難しい作業です。
やり直しです。過去のギア修理の中で一番難しいかもしれません。一般的なギアはそれぞれが独立しているのに対して、こちらのシステムでは、1本のシャフトに2つのギアと可変式ドライブシャフト2個で構成されており、現物を目視で見ながら作るとなると神調整が必要になります。
また、こちらの台車では部品交換を前提としていないのか、シャフトを固定するカバーがネジ止めでなく差し込み接着固定であるため、いったん壊さないと取れない構造のようです。
そこで、この箇所を新規に設計しなおして組み込むことといたします。いろいろ手を入れないとなりませんので、かなり時間のかかりそうな修理となってきました。