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千葉急行(青)リペイント作業でございます。
まずは車体の分解から始めることにいたします。ちょっと困ったことにガラスパーツが接着剤で固定されています。
正面のガラスパーツも接着されていますので、隙間に溶剤を流してながら少しずつ剥がしていきます。
通常は、8両分解するのに30分程度で済みますが、接着剥がしに手間取り、結局3~4時間ほど分解にかかりました。
まずは、ボディーをスキャンしてマスクデータを作るところから始めます。
次に、車体を洗浄してからマスキングを行います。
第1塗装ブースに移動して、ホワイトプラサフを全体に吹きます。
第2塗装ブースに移動して、塗装の準備を行います。
1回目の塗装が終わったところです。
5回ほど塗り重ねて目的の色に発色しました。この状態でしばらく乾燥させます。
マスキングを剥がします。
このあと、各部の色差しと車番の制作を行います。
車番他、貼り付け完了。
表面をクリアーで保護します。
追加でご要望のございました、TNカプラーへの交換も完了しました。
【カプラー交換に伴い確認された問題個所】
モーター車は、ダイキャスト変形が一部で始まっているようです。
右側はまだ何とか大丈夫ですが、左側が下方向へ目視でも確認できるくらい下がってます。
反対側はまだギリギリ大丈夫ですが、変形が大きい側は台車が下向きに下がるため、車輪がカプラーにあたってしまいます。
ダイキャスト変形は元に戻すのはちょっと難しいので、この状態で対策を考えます。
ダイキャストを2mmほど削る方法もありましたが、できるだけ車体は現状維持とするため、カプラー側でなんとか対応できそうでしたので、そのようにします。まずはカプラーを分解します。
後ろの盛り上がった個所を平らになるようにカットします。
カプラーのバネかけを真鍮線を加工してピン立てとして固定いたしました。いかがでしょうか?、ここまで台車が戻れば恐らく大丈夫でしょう。変形している分、爪の掛かりも悪くなってます。
走行テストを行って、問題のないことを確認します。OKです。
完成まであと少しです。あとはガラスパーツをはめ込んで各部の調整を行なってから、ご希望されたヘッドマークと行先シールを制作して貼れば完了となります。色は深みのあるブルーですので、なかなかいい感じですね。
部品の組み戻し作業。
分解時に接着されてガラスパーツを外す際に一部のガラスパーツの繋ぎを分離して外す必要がございました。本来1本となっているガラスパーツが2つのパーツとしてなります。お取付けに際しては、内側からはめ込みとなりますので。外観上影響することはございません。現状可能な限りそのような形でご対応いたしました。
ご希望された、「列車番号・行先・マーク」を制作いたしました。
行先等を貼り終えて、作業はすべて完了いたしました。