今回のご依頼者様の作業は、「ヘッド・テール・室内灯」の点灯改造および走行化でございます。

▼ご依頼者様からの作業内容についてまとめ
- 走行パーツのお取付け
- パンタグラフ交換作業は不要 ※現状のままで
- 取付用アンテナと列車無線 ※GM製パーツでのアンテナと信号炎管取り付け/無線アンテナがφ0.8mmで信号炎管がφ0.4mm
- 動力化 ※中間車にお取付け希望
- TNカプラーお取付け ※先頭車 JC6395 密連形TNカプラー/中間車 7711 密連形TNカプラー
- 室内灯点灯化
- ヘッド&テール点灯化改造
▼カプラーの取付交換と初期準備



カプラーの差し込み穴(1つに4箇所)すべてに、ピンバイス(φ1.4)で穴あけを行っておきます。


カプラーの取り付けと中央にウェイトを配置します。台車は集電加工を施していくため、ここではまだはめません。

まずは、M車以外のすべての初期作業は完了です。

M車の初期作業も進めていきます。

床下機器の換装と台車枠の取付およびスペーサーの取り付けです。一部ではめ込みが緩いものがございましたので、少量のゴム系ボンドで落ちないように固定しておきます。




ご希望のモハ側の中間車に組込みさせていただきました。
▼台車集電と室内灯制作

長さを確認して適切な位置でカットします。



長さを確認したら8両分カットします。このあと部品の取付加工して室内灯ユニットとして作り変えます。

もう一方のM車の片側の台車がこの状態で固まってしまっています。

ウェイトを一旦外してから台車を調整しなおします。
すべての室内灯の準備も終わり台車集電機構の組込みを進めていきます。まずは中間車からです。
これまで車体の台車に合わせて集電の仕組みを考えてきましたが、今回は、新集電シューを加工したものを組み込んでいきます。

片台車だけでも特に問題はないのですが、今回は反対側の台車も1車輪のみ追加しておきます。

集電状態と点灯状態を確認します。

ネジを外し凸部分をカットして、完全なフラットな面を作ります。

こちらはM車側に取り付けたものです。

こちらがサハ側の中間車に組込んだものです。

輝度調整のために、光源にシルバーマスクを制作して貼り、明るさを調整しております。

このようになります。まずは中間車4両が完了しました。
さて、いよいよ先頭車の加工です。まずは台車集電機構を作ります。

先頭車と中間車とで軸受けの長さが若干異なります。

こちらも集電シューを丸凸をすべて削り落としてから90度曲げて組み込みます。


台車をそれぞれ取付てから調整します。

先頭車4両の台車集電機構組込みがすべて完了しました。いよいよ「ヘッドライト&テールライト」の点灯加工に入ります。

車体前面のPCに取り込みテールライトの左右の位置関係を確認して点灯用パーツを作ります。


このあと各配線を行ってから各部の調整と点灯テストを





最後に細かな個所の微調整と動作テストをしっかり行ってからお引渡しとなります。あと少しです。
