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まずは、こちらの車両から作業を開始します。
現状ですがまったく速度が出ません。
こちらの車体、とにかくボディーが開きませんでした。これ以上は車体を破損させてしまう心配がありましたので、あきらめかけたところ、最後にトライしてようやく分解できました。
国内メーカーの基盤とは根本的に違う並びですね。基盤およびモーターなどもすべてを一旦取り外して個別にテストを行い問題個所を特定していきます。
調整と走行テストを繰り返し行います。
ボディーの分解をしやすくなるように、内側を加工しておきます。
最後にボディーを被せて走行テストを行い作業は完了です。次に進みます。
次にこちらの機関車ですが、大きな振動とゴトゴト音がかなり出ます。
部品が損傷しているため直していきます。
内部のギアがすべて割れていて車輪がすっぽ抜けてしまう状態です。これは非常に難しい修理となりそうです。SLはロッド調整が非常に難しいので集中して作業にあたります。
個別ギアのデータを取り、ギア自体を制作していきます。
作業はかなり難航。ギアを作り直すこと4回、またその他にも問題となっているパーツがいくつかあり、調整もすごく難しい。全分解とテストを何度行ったかも覚えていない。既にこの車両に4日以上費やしているが、泥沼に入った予感。
ようやく、走行できるまでに至りました。今回の作業では、破損したギアを交換すれば完了といった単純なものではありませんでした。
それ以外のパーツも歪みが出ていることで、回転が不安定となりこの歪み対策に難儀しました。そこで歪み分を吸収できるように各車輪に特殊な加工を施して、回転テストを何度も繰り返すことで、ようやく走行できるまでに至りました。ここまで難航することは珍しく、過去の作業でもあまり例がありません。神調整が必要な車体でした。
長期戦となってしまいましたが、ようやく作業完了でございます。従来の修理内容とは大きく異なり、大変勉強になる車両でございました。今後の修理作業に活かせる濃い内容の作業でした。