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こちらは、先頭車に動力が入ったタイプです。このままでは作業しずらいので分解します。
ボディーの分解にはこちらのヘッドマーク回転用の工具を使います。
まずは、ボディー内のツメ位置を確認してから上記のように差し込みます。手前を外したら反対側も同様に差し込んで引っ張れば簡単にボディーの分解ができます。ボディー分解でやってはいけないことは、金属製のマイナスドライバーを使ってはいけません。塗装が傷になったりボディーの裾を変形させてしまうことがありますので、プラ製の工具を使います。
海外製の車両に搭載されて基盤は、国内の製品とは違いますね。
まずは、塗装前にボディーの洗浄を先に行います。次に修復に際して本体色を確認してから色を調合します。
本体色のクリーム色ですが、薄いグレーにわずかに茶色味を帯びています。かなり微妙な色合いです。まずは、近似色を用意して調合を繰り返して徐々に色を近づけていきます。この作業だけで数時間を要しました。
ようやく色の調合が終わったところで、塗装にはいります。
基本的にはまったく同じ色とはいきませんので、周辺にぼかし塗装を加えていきます。
次に反対側ですが、こちらの側は少し手間がかかりそうです。何かの溶剤によるものかわかりませんが、表面の色が溶けてやや下地が透けて見えます。また、周辺にわずかに黒く滲んだシミのようなものが見受けられます。
こちらの超精密研磨フィルムで表面を研磨します。
時間をかけて丁寧に研磨します。溶けた面が平らになり黒い滲みもだいたい取れました。この処理をしっかり行わないと、この後の上塗りでグレーに見えてしまいます。
マスキングしなおしてから、こちらも調合してたクリームを薄塗りで複数回に分けて吹き付けていきます。
こちらもぼかし塗装を加えて処理します。
次に「ダークグレー or タイヤブラック」で裾部分を塗装します。
線が細いので拡大しながら作業します。
複数回に分けて色の定着具合を確認しながら作業します。
修復塗装が終わったところで、側面の▼マークの復元を行います。
車体をスキャンしてPCに取り込みます。さすがにここまで小さいと機械でマスクシートを作ることはできませんでした。そこでデカールに置き換えて制作することにします。細かな作業箇所が大変多く、1両修復するだけでもかなりの時間を要します。
作業完了でございます。