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まずは、既存のライト色から電球色に加工します。
▼車高下げ
M車以外は大抵なんとかなりますが、問題はM車の車高下げです。
構造を確認しながら、どのような加工を施して車高を下げるかいくつかのパターンを考えます。
台車を設計しなおして作り直す方法もありますが、そうすると大変な費用が発生してしまいますので、それはやめておきます。そこで、既存の状態から、最小限の加工でできる方法を見つけていきます。
まず台車を分解して、内部の左右の出っ張りを約2.5mm程度カットします。
写真からもわかる通り、再度の突起をカットしたことで、上に出っ張ります。これが車高がかなり下がった状態です。ただし、問題はここからです。
調整を重ねながら最適な下げ率を決めます。下げの限界点を超えないようにスペーサーで高さを合わせます。これがないと、車高が下がりすぎて、台車が左右に振れなくなります。
次に、すべての爪のひっかけを1mm程度下にさげます。
モーターを回転させながら、ドライブシャフトが干渉したり異音が発生しないか見ていきます。
調整を繰り返し、異音もなくスムーズに回りました。
横から見ると、このように車高があきらかに下がっています。車高が下がるとかっこいい感じですね。
右が車高を下げる前の高さで、左が車高が下がったM車です。あきらかに高さが変わっているのがわかると思います。
最大の難関のM車が終わったところで、それ以外の車両も下げていきます。その他の車両は、M車に比べればぜんぜん簡単です。
台車の突起をカットしておきます。
車高を下げるための部品を作りレーザーでカットします。
このように内側にリングをはめ込みます。
この状態でネジを閉めていき訳ですが、ここでもギリギリの調整が必要です。最後まできつく締めると、台車が首を振らなくなります。
こんな具合に車高がしっかり下がってますね。
残りの車両も同様の加工を施していきます。
加工前は車体が浮き上がっている感じでしたが、車高下げにより編成全体がスマートで見栄えもすごく良くなりましたね。
はい、すべての作業が完了いたしました。