▼HO/16番ゲージ「Bachmannシェイ式機関車 修理」

パックマンのシェイ式機関車です。

まずは現状を確認するためにレールに電気を流してみます。モーターは回っているようですが、パワーが台車に伝わっていないようです。


ギアが割れていますね。その他のギアも割れているか、吹き飛んでし付いていないものもありました。

ギア設計を行います。使用されているギアは、ヘリカルギア(山型形状)となりますので、難しいですね。現物から寸法などの基本データを得ることになりますが、部品自体が非常に小さいので、正確に読み取るのも至難の業です。

おおよそ形状が出来上がったところで、実際に部品を出力してみてから、手作業で微調整を行うことにします。

出来上がってきたギアです。

紫外線を充てて2次硬化させます。


ちなみにギアだけでなく左右の樹脂製パーツも経年で割れているようです。ギアの組込みにあたっては、特殊な形態で組み込まれているため非常に難しい作業です。


やり直しです。過去のギア修理の中で一番難しいかもしれません。一般的なギアはそれぞれが独立しているのに対して、こちらの駆動系では、1つのシャフトに2つのギアとドライブシャフト2個で構成されており、神調整が必要になってきます。


また、こちらの台車では部品交換を前提としていないのか、シャフトを固定するカバーがネジではなく差し込み式で接着固定されているものでしたので、いったん壊さないと取れない構造となっていました。

そこで、この構造はあまり好ましくないので、この部分の部品を新規に設計しなおして組み込むことといたします。

ちょっと時間のかかりそうな修理となってきました。

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