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さて、今回はKawai製のHO蒸気機関車の修理でございます。単なる台車の集電不良というわけではなさそうです。1つ1つ調べていく中でどうやらモーターそのものに問題がありそうです。
モーター内部で線が焼き切れています。修理のご依頼で当店が最も苦慮するのがモーター内部での断線です。難易度が高い修理です。
目視で断線個所をルーペを使って追っていきます。
ようやく断線ポイントを見つけてつなぎ合わせるわけですが、これがまた神経を使います。基本的にハンダ付できるチャンスは1回のみです。手早く作業しないと隣り合う配線がくっついてしまいます。
ようやくつなぎ終えて回転テストです。
ボディーを被して再度テストを行いましたが、何回転かして車輪がロックしました。どうやらシリンダー内でピストンがどこかに干渉しているようです。恐らく根本的な原因はここにあったようです。
1)走行中シリンダー内部でピストンがロック
2)動かないことから、パワーパックの電圧をさらに上げる
3)モーター内のコイルが焼き切れる
恐らくこんな所ではないかと思われます。
▼各部の調整作業
上記のシリンダー以外にも不安要素がいろいろ見つかりましたので、1つ1つ解決していきます。
お待たせいたしました、ようやく作業が完了いたしました。ご依頼ありがとうございました。